臓器移植法改正案。

現在、国会で審議中なんですが。

やはり落し処が気になります。

この法改正、もちろん成人もひっくるめてのものなのですが、
改正に伴って、もっとも影響が大きくなるであろうと思われるのが小児。

現在、15歳以下の場合、日本での臓器移植の可能性はゼロ。

移植さえ出来れば助かるという命も、
移植が出来ないので助からないというのが現実。

そうした子どもを持つ親の立場からすると、
脳死を人の死とし、15歳未満でも臓器移植を可能とする
A案の実現は、本当に夢の実現となると思います。

ただ、その場合、脳死状態にある人は、
すべて『死』という結論にたどりついてしまいます。

それは、脳死状態の人を家族にもつ人達にとっては
絶えられない苦痛だろうと思うのです。

仮死状態で生をうけ、今もなお脳死状態にある赤ちゃんを
たっぷりの愛情で育てられている両親の姿が、
昨日TVで放送されていました。

『 脳死が人の死なら、私達は死人を看護しているのですか？ 』

このように云われたお父さんの言葉が忘れられません。

仮に脳死状態に陥っても、
人は痛みを感じるし、体を動かし、感情を震わせて、涙を流すんです。

脳の死は、人の死ではありません。