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見切り販売に対して制限するのは不当と云われてしまったセブン・イレブン。
食べ物を粗末にするな!
これだけはしっかり身についているワタシにしてみれば、
見切り販売の制限はすこぶるもったいないことだと思っているので、
今回の公正取引委員会の判断は妥当だと思います。
が、ビジネスとして考えるとなぁ・・・。
セブン・イレブンにとっては気の毒な気もするのです。
もちろん、食料の廃棄を良しとしてるんじゃないですよ。
でも、とりあえずそれはいったん置いといて、
ビジネスとして考えると、セブン・イレブンが培ってきた
ビジネスモデルが根底から覆されてしまう気がするんですよね。
スーパーなどの競合販売業者はもちろん、
同業のコンビニ他社も抑えて、今のポジションを確固たるものにした要因は
やはり圧倒的な商品開発力だと思うんですよ。
コンビニでの売上げの3割以上を占めるという食品で、
他社との品質の差は歴然としてますもん。
消費者も、それが分かっているから少々割高でも
セブン・イレブンを選んできたワケです。
それが、見切り販売を可とされてしまうと、
品質での差別化ではなく、価格で差別化しないといけなくなるワケで。
品質ではなく、価格で争わざるをえないというのは
ワタシのような門外漢でも解せぬところがあるのです。
コンビニにスーパーやディスカウントストアになれと云うのか?
そう云われているように思えるのです。
もちろん、見切り販売は消費者にとってプラスな点は多いです。
コンビニのラックがからっぽでがっかりすることも減るだろうし、
何よりお財布に優しい。
でも、回りまわって、品質やサービスの低下というところで
消費者は代償を払わなければなくなるんです。
値下げってのは、経済を潤すようでいて、
実際には経済を澱ますものだと思います。
目先の利益を得たとしても、長い目で見ると
その利益以上に失うものが多いと思うのです。
アタマ固いんですかねぇ、ワタシ?(苦笑)